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『高校球児ザワさん』を読んで”余韻”を楽しもう!

2011年01月09日
余韻(ヨイン)とは、辞書によると、

1 音の鳴り終わったのちに、かすかに残る響き。また、音が消えたのちも、なお耳に残る響き。余音。「鐘の音の―が耳もとを去らない」
2 事が終わったあとも残る風情や味わい。「感動の―にひたる」
3 詩文などで言葉に表されていない趣。余情。「―のある作品」


の事である。

 古来より、日本人は余韻を楽しんできた。夏の終わりには蝉の声の残滓に耳を傾け天高く馬肥ゆる秋に思いをはせ、冬の終わりには川を流れる水のチョロチョロという音に春の到来を待ちわびたものである。松尾芭蕉の俳句に、”古池や蛙飛び込む水の音”という有名な句があるが、これなどまさに余韻を楽しむということを表している素晴らしい俳句である。何が言いたいかというと例を挙げだせばキリがないほど、日本人にとって余韻を楽しむ文化は切り離せないほど密接に関係してきたのである。
 
 しかし、昨今、街にはコンクリートの建物が増え、川は埋め立てられたり暗渠になってしまい、緑は公園でしか見る事が出来なくなってしまった。生活環境の変化は戦後劇的で、早朝に出勤しサービス残業で日をまたぐなんてことはザラといった生活を営んでいる人も多い事だろう。そんな生活の中では”何もせずに”いる時間を作ることは本当に難しい。ストレス環境にさらされ精神はすり減り疲れている人も多いのではないかと思う。そんなときにこそ、”余韻”を楽しんでみませんか?「いやいや、そんな時間が無いから困っているんだよ!」とあなたはおっしゃいますか?そこで、今回わたしがお勧めしたいのが、『高校球児ザワさん』なのである!



 ・・・何か新興宗教の勧誘のようになってしまったが、ちょっと待って欲しい。この漫画、ホントに面白い。ストーリとしては、

高校球児・都沢さんの「ささやかな日々」。
わけもなく胸が騒ぐ。
青春部活フェティシズム・コミック   (ビッグコミックスピリッツ作品紹介より)


これだけでは、何がなんだかよく分からないので補足すると、「高校野球の名門校に在籍する都澤理紗ことザワさんはマネージャーではなく選手として男子と一緒に練習しているスポーツウーマン。野球漫画としては異端で試合で勝ち進む事に重点を置かず、ひたすらザワさんや彼女の周りの人物の練習風景や日常を切り取った漫画」である。ザワさんは往々にしてワキが甘いのでチラリズムをはじめとするフェティッシュなエロスを提供してくれていて、そこだけを楽しむのもいいのだが、今回は少し違った、つまり”余韻”という観点から攻めてみたいと思う。

 まず最初にこの画像を見て欲しい。

ザワさん_1 (第6巻P.60より抜粋)

....すばらしいではないか!
いや、まずどういった場面かを説明しましょう。基本一話完結のザワさん。この話では高校野球担当の新聞記者が上司にせっつかれて「男子野球部員に交じって練習する女子部員」というのを取材に来た。記者は、「どうせ女子部員の話なんかどれも似通ったものばかりで正直倦んでるんだよなぁ」という考えを心に抱きつつザワさんに取材する。ところが、予想は裏切られそこには真剣に野球に取り組む姿勢を少ない言葉ながら語るザワさんがいた。そういったことの後、取材が終わり練習に戻っていくザワさんのうしろ姿を記者の目線から捉えたのがこの場面なのである。この事を踏まえてもう一度、画像を見て頂きたい。感じませんか?”余韻”を。セミの鳴く声をバックに練習へと駆けだしていく少女。このコマでその話は終わるのだが、読み終えた後感じる余韻はどこか心に高校生への憧れ、輝かしさといったものを残してくれる。

 『高校球児ザワさん』には、このように余韻を残し読者の心に何かを植え付けていってくれる話がたくさん収録されているので、日々の忙しさの中で漫画を読んで余韻を楽しむというどこか高尚に思える楽しみ味わってみませんか?また、この記事の最初のこじつけにピンとこなかった人も、是非読んでみて欲しい。

 それではまた次の日記で...!
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