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『楽園 Le Paradis 第5号』を読んで、色んな形の恋愛に身悶えしよう!

2011年03月03日
 白泉社から出版されているオール読み切り&描きおろし漫画雑誌『楽園 Le Paradis』という雑誌があるのは漫画読みなら、色々な所で取り上げられているしご存じだろう。第5号では、22人の漫画家・イラストレイターが参加されており、分厚さも前号より増しているように思われる。とにかく掲載されている漫画、どれ1つをとってもレベルが高く面白いのだが、今回は特に気にいった漫画の感想なんかを書いてみたいと思う。

・西UKO『コレクターズ』
 主人公は、ビブリオマニアの仁藤忍とファッション大好きの関埼貴子の女性二人である。この二人、どちらも趣味に多額の金額をかけているが互いに互いの趣味に対して全く理解が無く、いつも趣味の事で口論している。しかし実はラブラブで周りもちょっと引くくらいのカップルなのだ。でもそこは女性同士の恋愛関係。悩みは尽きず、自分は本当に愛されているのだろうか、どうして私の気持ちに気付いてくれないのか、といったような不安が2人で充実した時間を過ごしていても不意に心をよぎったりするのである。
 この漫画が『楽園 Le Paradis』で連載されている中で一番好きだ!もう、2人の心の機微が切なくて胸が締め付けられるね!モノローグを効果的に使い(※下記画像参照の事)、口に出せばきっと分かってくれるだろうに、不安だから言わない、というか言えない・・・。恋愛って良いなぁとしみじみ感じさせてくれる作品である。
コレクターズ


・水谷フーカ『14歳の恋』
 2年B組の田中彼方と吉川和樹、2人は幼馴染で小学生のころは周りの目を気にせず遊んだりしていた。しかし中学校に入学し第2次成長期が訪れると、2人の関係に変化が訪れる。周りよりも早く大人びた雰囲気を纏うことになった彼らは周りから「大人っぽい!」と称賛されることに。そして、その称賛に答えるためにクールを装わなければならないと思った2人はそのように行動する。けれどもある時、大人っぽさを演じているのではなく、現実に体も心も大人になってきていることに気づく。その一歩を踏み出せた2人は晴れて恋人同士になるが周りからの目を気にしなければならないため、自由にイチャつくことが出来ないのであった・・・、というのが大体の前回までのあらすじである。
 もう、この漫画読むたびに憤死しそうになるのは俺だけじゃないはず!甘酸っぺぇーーっ!中学生の青さと、ぎこちない初恋の恋愛模様が化学反応を起こしてとんでもなく甘酢っぺぇーーー!もうニヤニヤしながら読んじゃうよ!2人は前述したように周りからは憧れの優等生として扱われてるから人前では付き合ってない風に振舞ってるんだけど、思い出して下さい!自分が中学生だった頃、彼女がいた人もいなかった人も!あの頃のリビドーは抑えつけられるようなもんじゃなかっただろうッ!だからばれない様に目配せしたりメッセージをやり取りしたりするんだが、もう可愛いったらありゃしない!
 例えば下に張ってある画像。
(ネタバレになるので読みたくない人は飛ばしてね)
これはいつも一緒にいられることを感じられるためにお揃いのものを買おうということになった2人が、周りに関係がばれてはいけないので目立たないものをと選んだ結果、夏が終わりプールの授業が無くなるのでアンクレットなら靴下で隠せるとなって買ったものを、放課後、誰もいない教室で、靴下を脱ぎ、片方だけ裸足になり、お互いに差し出された足にアンクレットをつけるという、なんかもうエロを通り越して官能の世界に入り込んだ後の絵である。
水谷フーカ_01
うわぁぁああああああくぁwせdrftgyふじこlp
もう駄目・・・。死んじゃうよぅ!(←死因:甘酸っぱ死)
裸足というプライベートな部分をさらしあった2人の盛り上がった気持ちは顔を紅潮させ、キスへと至るッ!いいなぁ、あのころの恋はあのころだけにしか経験できなかったんだなと、しみじみ思った。


・黒咲練導『被嗜虐深度』
 前2作とは、全く趣の変わる黒咲練導先生の短編。黒咲先生は『楽園 Le Paradis』では当初より物凄くフェティッシュでエロス溢れる作品を描いておられる。青い恋など登場せず、あるのはドス黒い紅。最高にエロい今回の作品。購入して2日目だが、もう10回は読みなおしている。
 今回の短編では、高校生が巨乳・眼鏡・事務員姿のおばさん(おそらく叔母だろう)を訪れるところから始まる。写真を撮らせてくれと頼む高校生と快く応じる叔母。実は毒蛇の罠にかかっていることも知らずに写真を撮り始める高校生。美人で巨乳の叔母に淡い恋心を抱き、あわよくば・・・という気持ちはあったかもしれないが、突如、叔母からモーションをかけてきて一枚、また一枚と服を脱ぎだす叔母の姿に目を奪われる高校生。一糸まとわぬ姿になった叔母を無我夢中で写真に収め、ついに関係を持ってしまう・・・。行為が終わった後、高校生はごめんなさいと謝罪し、おそらくは甘い言葉で自分を慰め抱擁してくれるものだと信じていたのだろう。しかし、叔母から向けられたのは氷のような視線と、まるで何事も無かったかのように部屋に帰りなさいと語りかける声だった。意気消沈をして出ていった高校生を見送り、部屋に残った叔母は隠してあったビデオカメラに撮られた行為の一部始終を確認し、ニタリと歪んだ笑みをこぼすのであった。

ちなみに叔母さんの姿はこれ↓
黒咲練導_01
そりゃあさ、こんなショートカットで巨乳で年上の女の人がいたら、たまらんよなぁ。でも、よく言うように綺麗な薔薇には棘があるってことだな。とにかく、この漫画の素晴らしい所は黒咲練導先生の独特の画風が効いていることだ。艶めかしさ、誇張された肉体、糸を引くような描写は『放課後プレイ』を読んだ人なら分かるだろう。それら全てがいかんなく発揮されており読む者すべての嗜虐心をくすぐるのである。もはや引き返せない。


・かずまこを『ディアティア』
 女性に優しく甘い顔をした成田は家庭の事情で恋愛には興味がない、俺みたいなものが女性と付き合っていはずがないと考えていた。しかし、モてるので先輩後輩をとわず告白される。ある時、告白を断るとその子の後輩だという桐ケ谷と名乗る女子がやってきて、なぜ告白を断ったのか、先輩は良い人なのに!と彼を追求する。そして彼女には納得できない答えをする成田に対して、しばらくあなたの様子を観察させてくださいと申し出る桐ケ谷。2人で過ごす時間が増えるうちに成田は桐ケ谷に対して”あることがきっかけ"となり、人生で初めて恋に落ちるも桐ケ谷は先輩も彼女の友達も成田に告白して振られている、しかも自分はその2人がどれだけ彼の事が好きだったのかを知っているのでなおさらだと突っぱねる。しかしそれは、桐ケ谷も成田の人となりや生活環境を知り、魅かれていることに気付いていたが故の行動だった・・・、というのが大体の前回までのあらすじ。
 今回は最終話。桐ケ谷に告白した成田は振られたことに消沈するも、それでも彼女の事が好きだった。桐ケ谷は桐ケ谷で彼女の先輩、また友達の鈴音に対する申し訳のなさという体面を理由に断ったことに対して少しの罪悪感を抱きながら帰途へとつく。そこに成田を振った理由の一つでもある鈴音が一緒に帰ろうと寄ってくる。真っすぐ一本気な性格の桐ケ谷は友人に隠すことなく告白され、鈴音と変な感じになりたくないし断ったと告げる。以下、鈴音のそれに対する返答を引用する。

「成田先輩なら絶対そんなこと言わないよ」
「優しくないのは桐ちゃんの方だよ」
「先輩が桐ちゃんを好きだってことと 私の気持ちは全然関係ないじゃんか」
「真剣に桐ちゃんの事考えてくれてるんだから 桐ちゃんが先輩のことどう思ってるのかが一番大切でしょ!?」
「……私のこととか引き合いに出してずるいじゃん……」
「私が好きだった人のことなんだからもっとまじめに考えて!」

いい言葉だなぁ。友達が自分のことを理由にするなんて許せなかったんだろう。それが友情だし、こういったことが言い合える仲こそ真の親友だと思う。そして彼女は自問する。私は先輩のことが好きなのか?そもそも先輩はもてて振るのも慣れているんだし気にはしていないんではないか?――答えがでないまま彼女は、学校で彼女を待っていた成田と出会う。けれども、複雑な感情が入り組んで挨拶をしただけで通り過ぎていく。色々な事が頭をよぎりながら、ふと振りむくと成田が泣きそうな顔をしてこちらを見ているのと目があった。以下、桐ケ谷の心の声の引用である。

「そんなわけなかったんだ」
「どんな人でも気持ちを受け入れて貰えなくて平気なわけなんて」
「だけど私に笑ってくれて そんなに優しい人が」
「好きになった人の気持ちを何も考えないまま断ったりなんて するわけなかったんだ」


 彼の気持ちに気付き涙を流す桐ケ谷。


 そして彼女は言う―――――


「先輩のこと好きかもしれないですね ちょっとだけ」


 意地っ張りで恥ずかしがりやの彼女が耳を真っ赤にしながら言った精一杯の言葉。普通の人から見るとぶっきらぼうで不満を感じるかもしれないが、成田にはこれこそが良かったのだろう。そして2人は恋人同士となるのであった・・・。
 最高の青春ラブストーリーで、メチャメチャ面白かった!最高に胸が温かくなる、そんな漫画でした。


 さて、というわけで今回は『楽園 Le Paradis』の第5号の特に気に入った漫画について感想をつらつらと書いてみたのだがいかがだったでしょうか?他の連載陣に、中村明日美子・宇仁田ゆみ・木尾士目・二宮ひかる・日坂氷柯・シギサワカヤ・竹宮ジン・沙村広明・鶴田謙二(敬称略順不同)などなど、とても豪華なメンバーがそろっているので読んだこと無い人は読んでみるべき!
 
 というわけで、次の日記で...!

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