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『オクターブ』を読んで、百合漫画って素晴らしいと知ろう!

2011年02月17日
 百合というジャンルがある。漫画を読む人ならもう知らない人はいないと思うが、簡単に言うと、女性同士のカップリングがストーリーの中核を担っている漫画のことである。レズとの違いとして、セックス描写の有無が挙げられる場合があるが、百合というジャンルの中にレズも含まれているので、あまり事細かにこだわることは無意味だろう。
 
 百合というジャンルの立役者と言えば、何といっても『マリア様がみている』こと”マリみて”である。コバルト文庫で刊行され現在もメインストーリーから離れたサイドストリーとして発刊されており38巻を数えている。自分は初めてマリみてを読んだとき、百合というものに目覚めたと思う(※マリみて作中では恋愛よりも女子高生同士の絆、繋がりをメインとしている)。女の子同士の恋愛、友情の何と清らかで美しく、また儚いことか!と感動した。なので、そんな自分としては、まだ百合というジャンルが嫌いだ or 興味が無いと思ってる方に対して、厚かましくも、是非とも百合が好きになって欲しいのだ。
 
 そこで本エントリでは、そういった人にお薦めしやすいよう、完結したが故に手が出しやすい、最高に面白かった百合漫画『オクターブ』を紹介したい!

 月刊アフタヌーンで連載されており、2011年1月に発売となった第6巻で完結を迎えた秋山はる先生の『オクターブ』。この漫画はもう百合漫画史上に残る傑作と言っていいほどの面白さだと自分は思っている。特に女性のナイーブさ・ズルさ・醜さ・美しさがこれでもかと詰まっている。なので、どのような漫画なのかを紹介するために1巻の内容を振りかえってみて、興味を持ってもらいたい。(項目のタイトルは帯に書いてある素晴らしすぎるコメントから引用している)


1.”息をひそめて、体を重ねて、それから恋をする私たち。”

 田舎出身の雪乃。彼女は子供のころからアイドルにあこがれており、中学生の時、オーディションに挑戦し見事合格する。そして4人組のアイドルユニット”She'sN(シーズン)”としてデビューするも人気は鳴かず飛ばずで、そのまますぐに解散してしまう。その後、地元に戻ったが、地元の高校では年頃と田舎の環境が故に、周りからあらぬ噂を流されたり何かと遠巻きに観察される日々が続いた。嫌気がさした雪乃は高校を中退。東京に出て昔のツテを何とか頼りマネージャー業についている。ここちょっと大事なのだが、雪乃は自分でオナニーする時に誰かにしてもらえたらもっと気持ちいいんだろうなと考えている処女である。
 節子は、むかし”フェンネル”というユニットを組んでいた過去をもち、現在はフリーの作曲家としてコインランドリーを経営する弟・マリと一緒にコインランドリーの2階で暮らしている。彼女は1巻では、漂々として、色々な事がわかっているどこか不思議な大人の女性として描かれている。
 
 そんな2人は、雪乃が洗濯物が溜まったので訪れたコインランドリーで偶然出会う事となる。

 コインランドリーでマリに声をかけられたことを発端に、雪乃と節子は軽い知り合いとなる。このとき雪乃の節子への第一印象は”綺麗な人だな”という程度。しかし東京の1人暮らしのせいで人恋しかったのと節子へのちょっとした憧れのせいか、就寝時、”誰かと眠ったら 朝食とかも楽しみになるのかな”と夢想する雪乃。ここらあたりに雪乃は前向きに寂しさをどうにかしたいと考えていることが表れていると思う。数日後、今度は銭湯でばったり会うことになった2人。ご飯食べにこない?と誘われた雪乃は節子の家へ向かう。そこで話は雪乃の仕事の事から過去の事へとつながっていく。東京に埋没して生きたいと語る雪乃に節子はこう語りかける。

 「”埋没したい”なんて すっかり委縮しちゃって かわいそう」
 「本当は人に見られるの大好きなのにね それだけで濡れちゃうくらいに」
 「――さっき松の湯で ホントは気付いてたね 私が見てたの 鏡越しに」
 「私に気づいてすごく意識してた」

 そう、雪乃は別に埋没したいなんて考えていない、むしろアイドルに憧れていたくらいだから自己顕示欲が強い女性なのだ。そして言葉巧みに責められた雪乃は、なし崩し的に節子とセックスすることとなる・・・。
 その後、なんとか節子とのセックスを忘れようとするが、仕事に影響が出るほど頭からそのことが離れなくなる雪乃。そんな折、元”She’sN”で一番の仲良しだった須藤ミカあらため来栖ちさとがなんとソロでデビューしオリコンの1位を獲得する。このことにショックを受けたのは言うまでも無いだろう。さらに偶然会った節子にそっけない態度を取られ、もう頭はパニックに。「ミカちゃんは 日本中の人から愛されてる。私は誰からも必要とされてない――」と悩む雪乃の前にまたまた偶然表れた節子(まぁ生活圏がかぶってるからしょうがない)。悩んでる最中にその悩みの原因となる人が表れたのだから、ここぞとばかりに雪乃は本音を吐露する。なぜ自分にあんなことをしたのか、誰にでも同じことをしてるのかと問い詰める彼女に、節子はさらりと、ひとめ見て欲情したとあっけらかんと答える。そして告白。”あたまの中でなにかはじけた”雪乃はそれを受け入れ、はれて2人は恋人同士になるのであった・・・。しかし、1巻の終わりの方でなにやら暗雲が立ち込める。その雲の名前は嫉妬。雪乃は節子に”男とセックスしたことがあるか”どうかを訪ねる。彼女は処女で初体験が女性、しかもそのまま好き合ったので、もちろん男性とのセックスは知らない。自己顕示欲が強く誰かに愛してもらいたいと願う雪乃は当然、独占欲が強い。自分の好きな人が過去に誰かと、しかも男と関係してるなんて!と嫉妬するのである。そんな雪乃を海へとドライブに連れ出し、浜辺で節子はこう告げる。

 「ね お願いだから悪くとらないで―― 私は雪乃を縛りたくないの」
 「雪乃もさ―― 男とセックスしてきていいよ?」

 雪乃は呆然とするが、すぐにこれは自分に対する当てこすり等では無く、本当に心から素直に言った言葉なんだと理解し、一旦は納得するも、このことは後まで心の棘となって残るのであった・・・。

 と、ここまでがだいたい1巻のメインストーリーである。こうして改めて見てみると、雪乃も節子も会った瞬間にひとめ惚れしてたのがよく分かるなぁ。雪乃が節子に詰め寄るシーンなんかそのまんま恋する少女だもんね。心の寂しさを誰かと一緒に埋めたい雪乃。自己顕示欲が強く誰からも認められたいと思う醜さ。最高だね!

 というわけで1巻を振り返ってみたのだが、どうだろうか?読んだこと無い人は興味をもったでしょうか?実を言うとこのエントリ、本当は最終巻まで1巻ずつ紹介していくつもりだったんだけど、ごめんなさい!ちょっと自分の力では今のところ、これが限界のようで・・・。思った以上に作業が難航して、二進も三進も行かない状況になりかけたので、『オクターブ』についてはもったいないけど、いったんこれでお終いとさせてもらいます。とりあえずこれからの指針は立ったのでこれも一つの勉強かな。
 

というわけで、次の日記で...!






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