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『BUTTER!!』を読んでフツーじゃないって最高だと知ろう!

2011年01月25日
 普通に暮らすこと、つまり周りのみんなからはみ出さず、世間の大多数でいるということ。それは、とても居心地がよく、排斥される事もない。特に学生のころはそうありたいと思う傾向が強い。その原因は学校という特殊なコミュニティーだ。学校に居る時はそこが世間の全てで教師は偉いものだと頭から信じている。そしてクラスという戦場。一度ヒエラルキーが決まると卒業するまでその地位から脱することはできず、下位ヒエラルキーに属するといじめの標的になったりもする。中学デビュー、高校デビューなんて大学生/社会人になったからこそ茶化して言えるが、当時の事を思い出してみてほしい。できれば上位グループに、それが叶わないならクラスでもあまり絡まれない空気みたいな存在でもいいと願ったことを。実際、ここまで行かなくてもいじめられなきゃいいなと思ったことは誰だってあるだろう。

 でもここであえて提言したい。

 それは――― ・ ・ ・ 、

          フツーってつまらない!

 ふつう、普通、フツー!流行りのJ-Popを聞き、月9のドラマを見、友達同士で感想を言い合う・・・。嗚呼、なんてつまらないんだ!ここで大事なのは奇人・変人になれということではない。熱くなれよ!ということだ。どうしても我々日本人は行事に加われない、騒ぐ人たちを冷めた目で見てしまう事が多い。でも心の中では、自分も参加して盛り上がりたいなと思ったことがあるだろう。そこで本エントリで紹介したいのは、これだ!



 アフタヌーンで好評連載中のヤマシタトモコ『BUTTER!!』である。ヤマシタトモコ先生と言えば、『このマンガがすごい!2011』で見事、オンナ編1位に輝いたことで一躍有名になったが、ヤマシタ先生の漫画に共通するテーマが一つあることに気付いた。それは本エントリのタイトルでもある”フツーじゃないってサイコー”という事だ。
 「このマンガがすごい!」にノミネートされた『HER』は不安いっぱいの女性の心理をモノローグを効果的に使い表現している。そこにあるのは”フツー”への反抗、”フツー”を脱しきれない自分への焦り、”フツー”じゃなくても楽しそうな人への妬み・・・。そういった大人のオンナを、女性ならではの視点でシリアスに描いている。ランクインされているもうひとつの作品『ドントクライ、ガール』では裸族のイケメンと同居することになった女子高生(処女)をコミカルに描いている。この設定だけでもうフツーじゃない事は分かると思うので説明は省くが、下ネタ満載で大爆笑必須なので未読の方は是非読んでみるべき。ちなみに同時収録されている「3322」はオールタイムベストに選ばれていいと言える傑作

 さて、話題を『BUTTER!!』に戻す。あらすじは、公式から引っ張ってきたものを下に貼る。

舞台は高校社交ダンス部。元気女子・夏とオタク男子・端場が、ひょんなことからペアを組むことに!
反りが合わない夏&端場だが、社交ダンスは2人で1つ。
衝突や和解を繰り返しつつ、ペアでしか味わえない喜びや興奮を獲得していく……!
悩んだり迷ったり、ダンスも青春もぐるぐるぐるぐる、もどかしくって上等だ!
実力派気鋭・ヤマシタトモコが熱筆する、まったく新しいノンストップ青春活劇!!

といった内容である。
 少し補足すると、端場くんは「ヤバい」が口癖の卑屈者。学校行事などみんなで盛り上がれることに対して斜に構えて暮らしていたが、ひょんなことから社交ダンス部へ入部。もうなんか過去の自分を思い起こして死にたくなる...ということは私は無いが、身につまされる人もいるのではないだろうか(笑)そしてメインヒロインの夏ちゃんはHipHop大好きで高校に入ったらB-Girlになろうというアツい思いのもと、ダンス部に入部するがそこは実は社交ダンス部で、といったきっかけで入部。ぐいぐい引っ張っていくアツい性格の夏ちゃんを最初は完全に拒絶していた端場くんであったが、痛い所を突かれて徐々に頑張ってみることを覚えていく青春活劇。

 ではこの漫画でどのように卑屈な端場くんが、”フツー”じゃなく熱くなることへと向かうかを紹介したい。

 端場くんは先にも書いたように、「ヤバい」だの「ウケる」といった、自分はある物事から距離をとっているんだぞ!といことをアピールする言葉を多用する。こういった言葉は、使っている人にとっては客観性を自らにもたらしているように錯覚させるが、言われる人からすると「何言ってるんだ、こいつ」となる。波風を生活に立たせようとせずに暮らそうとする端場くん。それが彼にとっての”フツー”である。でもそんな端場くんに試練が訪れる。それは中学のころに端場くんを虐めていた男子が勝手に端場くんの入部届けを社交ダンス部に届けてしまうのである。いったん受理されると退部するまで3カ月は在籍しなければいけないというシステムがあるので、すぐに退部することはできない。なら、幽霊部員にと思った端場くんであったが、夏ちゃんにこう言われる。

 「・・・なんだ?なんかむかつくな おまえ」
 「本気にうけるとか言ってんだったら 笑いのセンス終わってるよね」
 「・・・それがかっこいいとでも思ってるんなら・・・」
 「……なんだろ なんて言うんだろ? ……ああそっか」
 「みっともないね端場くん」  (第1巻 ♯01 ドゥ・ザ・ダンスの巻 より引用)


こう言われたら引き下がれないのが、男の性。端場くんにもそれくらいは残っていた(笑)次の日も部活にイヤイヤながら参加する。しかしそこに、入部届けを勝手に出した件の男子生徒がやってくる。こいつはまぁ嫌な奴で中途半端なヤンキー野郎なのだが、何しに来たかというと端場くんが嫌がるのをわざわざ見に来たのである。もちろん端場くんはそんなことされて、帰ろうとするが、夏ちゃんをはじめほかの部員に様子がおかしいことを問い詰められ、彼に虐められていたことを告白する。すると夏ちゃんが反射的に「踊ろ!」と手を取ってくる。練習は一応真面目にやっていたのと、夏ちゃんの無理矢理なリードでだんだん激しく踊れてくる。体を動かせるようになってくると楽しくなってくる!その事に気付いた端場くんが言い放った言葉が、

「超うける ダンス超うける!!」

・・・もう震えるね!まだまだ言葉は拙いけれど、”フツー”から一歩踏み出せた端場君の姿に本当に心が震えた。一歩踏み出すことは凄く大変でエネルギーがいることだけど、熱くなって、頑張って踏み出したその一歩先に楽しいことが待ってるということが瑞々しく描かれている。あとやはり頑張っている高校生の姿は美しい!

 というわけで、1巻での端場くんの活躍、一歩踏み出す素敵さについて語ってきたが、いかがでしたでしょうか?ヤマシタトモコ先生の作品が本当に好きなので、いつも以上に文が雑然としてしまったがご容赦を。2巻の感想はまた次の機会にでも。2巻も素晴らしいんだよ!夏ちゃんがスゲェ可愛いんだ!
 あと最後に一応わたしのスタンスを書いておきます。「普通じゃないことは最高だが、それは周りに迷惑をかけない範囲で」当たり前の事ですが、人様に迷惑をかけるようなことは絶対にだめです。では次の日記で...!




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