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SF短編傑作選『きょうも上天気』読了

2010年12月25日
SF短編傑作選『きょうも上天気』を読んだ。



 最近は、PSPでタクティクスオウガばっかりやって読書出来ていなかったが、やっとクリアしたので読書の時間をゆっくりと取り、読む事が出来た。いやー、面白かったので感想なんぞを書こうと思う。
 この本は、2010年2月14日に亡くなられた翻訳家の浅倉久志さんの訳した数あるSF短編の中から、同じく翻訳家の大森望さんが9編を選んでまとめた1冊である。SF者になってまだ2~3年と日が浅い自分だが、浅倉さんの名前はいたるところで目にしていた。その後、SFマガジンなどで追悼企画が掲載されたりして故人のひととなりや、いかに色々な人に愛されていたかが知れ、「あぁ。偉大な人が亡くなったんだな・・・」と思ったりした。そんな氏の訳した作品の中から特に”浅倉さん好みの五〇年代SF(洒落たアイデア・ストーリー)”を選んだらしいが、古臭さというものはまったく感じなかった。(ゴリゴリのハードSFが無かったので当然か?)
 個人的に一番好きな作品は、表題作でもあるジェローム・ビクスビイ『きょうも上天気』かな。悪童版・涼宮ハルヒとも言えるアントニー坊やの御機嫌を常にうかがい続ける村人たち。人が死んでも、「それはいいことだ!」と言わなければ、アントニー坊やが何かとんでもない事を起こしてしまうかもしれない・・・。涼宮ハルヒは高校生なので社会性が身に付いているが、アントニー坊やはほんの子供なので何をしでかすか分からない。で、村人が神経をすり減らしながら生活してる感じが文章で上手く表されていて、そこが凄く気に入った。他の作品では、マック・レナルズ『時は金』も予想できない展開で面白かった。これも時間ループものだよね?もし過去に戻れるならというのは定番の妄想だと思うんだけど、そこから時間ループに持ち込まれる作品になるとは意外だった。カート・ヴォネガット・ジュニア『明日も明日もその明日も』は、長寿が現実のものとなった世界がディストピアになるなんて!というのをユーモアに皮肉たっぷりで書かれている。

 とまぁ、最初の2編はちょっと文学性が強くて分からなかったけど、残りの7編は頭空っぽにして楽しめるので、普段あまりSFを読まない人でも読めるのではないだろうか。それほどサイエンスの部分が濃い作品も無かったし。

 では、また次の日記で会いましょう...。
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